4.厚生年金「月15万円だと思っていたのに…」女性がため息をつくワケ
年金振込通知書の内容から、実際に控除される金額を確認しました。
現役時代に受け取る給与明細でも総支給と手取り額の違いに驚く方も多いですが、年金の手取り額に関しても衝撃を受ける方もいるでしょう。
年金から天引きされる金額は所得や自治体によって異なります。
ここで八王子市に住む女性(75歳)の例を紹介しましょう。
厚生年金が月額15万円の場合、年間収入は180万円です。年金しか収入がない女性の税金や社会保険料は以下の通り。
4.1 厚生年金月15万円の女性の天引き額の目安
- 所得税:4623円
- 住民税:1万6500円
- 介護保険料:年額7万9400円
- 後期高齢者医療制度保険料:年間約4万8800円
上記を合計すると年間で約15万円となり、180万円-15万円=165万円で月額の手取りは13万円台となります。
※概算のため、実際の金額とは異なります。
※天引額は年度途中に決まるため、1年を通して同じ手取り金額になるとは限りません。
月15万円と予定していた年金額が13万円台になると、どこを節約しようかとため息が出ますよね。特に今年のような物価高になると困ります。
また、介護保険料は3年に1回見直しが入ります。少子高齢化の社会では今後負担が増すことも考えられるでしょう。
最終的な金額を予想することは難しいですが、「ねんきん定期便」などで確認する見込み額からは、ある程度少なくなることをあらかじめ想定しておく方がよいかもしれません。