2. 商船三井の株主優待のリターンはいくらか
商船三井は「毎年3月31日現在及び9月30日現在」100株以上所有する株主に、下記のような優待を提供しています。
客船「にっぽん丸」で実施する一般募集のクルーズご優待を1クルーズお一人様2枚まで提供。
9月期のみフェリーサービス「さんふらわあ」のフェリーサービスで利用できる共通クーポン券を提供。
詳しく確認しましょう。
2.1 商船三井「にっぽん丸」の優待内容(3月期・9月期)
- お一人様1枚ご利用でクルーズ料金の10%割引(ただし30日以上のクルーズについては3%割引)
- お一人様2枚ご利用の場合、旅行代金を20%割引(ただし30日以上のクルーズについては6%割引)
2.2 商船三井「にっぽん丸」の優待券の送付枚数(3月期・9月期)
- 100株以上1499株未満:2枚
- 1500株以上2999株未満:4枚
- 3000株以上:6枚
また、9月期のみのさんふらわあのフェリーサービスでご利用いただける共通クーポン券は以下の通り。
2.3 商船三井「さんふらわあ」の優待内容(9月期のみ)
大人運賃から1名1乗船(片道)につき、5000円割引(小児運賃、貨物運賃や法人料金には適用外)
有効期間は毎年1月1日~12月31日の1年間
2.4 商船三井「さんふらわあ」の優待券の送付枚数(9月期のみ)
- 100株以上1499株未満:1枚
- 1500株以上2999株未満:2枚
- 3000株以上:3枚
今回の検証は100株保有を想定しているため、受け取る優待券は「にっぽん丸」で4枚、「さんふらわあ」1枚です。
客船「にっぽん丸」の商品の中で、たとえば「にっぽん丸で航く しまなみ海道」というクルージングツアーの場合、料金は9万4000円~となっており、概算で1枚9400円の経済価値と想定します。
そのため、優待のリターン4万2600円です。
監修者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03