厚生年金・国民年金「みんな、いくらもらっている?」
さいしょに年金の基本的な情報をおさらいしましょう。
日本の年金制度のしくみと、今のシニア世代がどのくらい年金を受け取っているかを見ていきます。
年金制度は2階建て
日本の公的年金制度は「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2階建て構造です。
ベースとなる「国民年金(基礎年金)」は、原則として日本に住む20歳以上の人に加入義務があります。加えて、サラリーマン(会社員・公務員など)は厚生年金に加入します。
老後に受け取る年金は、現役時代に加入していた年金制度によって異なります。自営業やフリーランス、専業主婦(夫)」など、厚生年金加入期間がない場合、老後に受け取るのは国民年金のみです。
厚生年金・国民年金の受給額
いまのシニア世代が受け取る年金額をグラフで見ていきましょう。
厚生年金
厚生年金の平均月額
- 全体:14万4436円
- 男子:16万4742円
- 女子:10万3808円
国民年金(基礎年金)
国民年金(基礎年金)の平均月額
- 全体:5万6252円
- 男子:5万9040円
- 女子:5万4112円
老後に受け取る年金額は、現役時代の年金加入状況によって個人差が生じます。厚生年金の場合は、毎月の給与に応じて決定された保険料を納め、それが加入年数とともに老後の年金額に響きます。
平均額を鵜呑みせず、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」などでご自身の見込額を把握することが大切ですね。
次では、年金の盲点ともいえる「天引きされるお金」について触れていきます。実は、年金は「額面通りには受け取れない」のです。