年金制度の基本をおさらい

さいしょに日本の公的年金制度の基本をおさらいします。

【図でわかる】2階建ての年金制度

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

日本の公的年金制度は、図のように「基礎年金(国民年金)」と「厚生年金」の2階建て構成です。ベースとなる「基礎年金」が1階部分。サラリーマンが上乗せ加入する「厚生年金」が2階部分となります。

2つの年金制度の違いを整理しましょう。

【1階部分】基礎年金(国民年金)

  • 加入対象:日本に住む20歳以上60歳未満の全員
  • 年金保険料:全員一律
  • 年金額:令和4年度満額77万7792円×調整率(480カ月に未納期間がある場合は差し引かれます)

【2階部分】厚生年金

  • 加入対象:主に会社員や公務員
  • 年金保険料:報酬比例制(毎月の収入により決定)
  • 年金額:加入期間や納付保険料により決定。国民年金に上乗せで支給

老後に受け取る年金額には、現役時代に加入していた年金の種類、加入期間、納めた保険料などにより個人差が出ます。

次では、いまのシニア層のデータをもとに、「基礎年金(国民年金)」と「厚生年金」それぞれの年金受給額を確認していきたいと思います。