3. 厚生年金と国民年金の「受給資格」
厚生年金と国民年金の受給額を見ていきましたが、そもそも受給資格を満たしていないと受給することができません。
それぞれの受給資格を確認しましょう。
3.1 国民年金の受給資格
国民年金の場合、受給できる資格は「保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年以上あること」です。
2017年(平成29年)7月31日までは25年以上の受給資格が必要でしたが、10年以上に緩和されました。
3.2 厚生年金の受給資格
上乗せ部分の厚生年金の場合、厚生年金の加入期間が1ヵ月以上ある方が対象となります。仮に退職等で厚生年金を脱退した場合でも、受給資格を満たせば加入期間に応じた厚生年金を受給できます。
これまでの納付実績・加入実績については、ねんきんネットなどで確認することができます。
ねんきんネットでは将来の年金目安もシミュレーションできるので、一度ログインして確かめてみることをおすすめします。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)