1.【老後2000万円問題】わが家に必要な老後資金とは

老後に必要な資金は2000万円と言われています。

出所:金融審議会「市場ワーキンググループ」(第21回)厚生労働省提出資料「iDeCoを始めとした私的年金の現状と課題」をもとにLIMO編集部作成

ただ、老後資金としていくら必要であるかは、世帯の状況のほかいつまで現役として働き続けるかにもよります。

最近は、早期退職をして悠々自適に生活している人もいれば、長く働き続ける人もいます。

老後に必要な老後資金は、扶養しなくてはならない家族がいるかなど世帯の状況や、毎年1回は海外旅行に行くなど求める生活レベルによっても変わってきます。

1.1 自分に必要な老後資金の計算方法


では、実際に自分に必要な老後資金はどのように算出すればよいのでしょうか。

一般的には、現役引退後に想定される1カ月の生活費と、公的年金などの収入予定額を把握し、次の計算式で計算できます。

(1カ月の生活費-1カ月の収入額)×12カ月×(寿命年齢-現役引退時の年齢)

2022年7月29日に公表された厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」によれば、日本人の平均寿命は以下のとおりです。

出所:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」

1.2 日本人の平均寿命(令和3年)

  • 男性:81.47歳
  • 女性:87.57歳

ただ、上記の図表を見てわかる通り、平均寿命は基本的に年々伸びていることも考えておきたいところでしょう。

長く生きる可能性もある場合もありますから、上記で算出された金額に300万円~1000万円程度追加した金額が必要な老後資金額と考えるといいでしょう。