株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、終値も6日ぶりに20,000円台回復

2017年6月19日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,067円(+124円、+0.6%) 続伸
  • TOPIX 1,606.0(+10.0、+0.6%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,173.1(+25.1、+2.2%) 大幅5日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,414、値下がり銘柄数:508、変わらず:97
  • 値上がり業種数:26、値下がり業種数:7
  • 年初来高値更新銘柄数:187、年初来安値更新銘柄数:15

東証1部の出来高は14億8,469万株、売買代金は1兆9,867億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。週末に特段のニュースがなかったこともあり、まずは欧米市場の動向を見極めたいという思惑が先行したようです。売買代金は5月30日以来の2兆円割れとなりました。

そのような中、日経平均株価は寄り付き直後こそ伸び悩みましたが、その後すぐに上値を追い始め、後場の開始後間もなく一時+144円高となる場面が見られました。その後は上値が重くなりましたが、終値でも6日ぶりに20,000円台を回復して引けています。“閑散に売りなし”という投資格言を如実に表したと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、1,600ポイントを回復して引けました。

東証マザーズ総合指数は5日続伸、終値も約1年ぶりに1,150ポイント回復

東証マザーズの出来高は1億2,651万株、売買代金1,500億円となり、いずれも先週末より小幅減少になりました。ただ、減少したとはいえ、商いとしては高い水準を維持しています。出来高は10日連続の1億株超、売買代金は1,500億円に達して19日連続の1,000億円超となりました。

こうした中、総合指数も上昇して5連騰となり、終値でも約1年ぶりに1,150ポイントを突破しました。個人投資家の資金流入がさらに続くのかどうか、今後も一層の注目が集まると見られます。

ソニーが年初来高値を更新、日本郵政の買収が消滅した野村不動産HDは暴落

個別銘柄では、ファナック(6954)、ソフトバンクグループ(9984)、信越化学工業(4063)が大きく値を上げたほか、塩野義製薬(4507)やNTTデータ(9613)も上昇して年初来高値を更新しました。

また、ソニー(6758)が急騰して年初来高値を更新し、任天堂(7974)も高値を付けています。その他では、高島屋(8233)やミニストップ(9946)など小売株の一角が高値更新となったことが注目されました。

一方、ファーストリテイリング(9983)が逆行安となり、トレンドマイクロ(4704)は大幅安で引けました。

また、日本郵政(6178)の買収が消滅した野村不動産ホールディングス(3231)が約▲14%安となる暴落となり、民事再生法の申請が報道されたタカタ(7312)はストップ安で2日ぶりに値が付いています。

さらに自動車株が安く推移し、マツダ(7261)が大幅安となり、SUBARU(7270)も年初来安値を更新しました。

新興市場では、サイバーステップ(3810)が値を飛ばしてストップ高となったほか、アカツキ(3932)も年初来高値を更新しました。一方、アンジェス MG(4563)は大幅反落となっています。

青山 諭志