おひとりさま向け資産運用。NISA口座は「国民の7人に1人」が保有へ
先取り貯金の一部で行いたいのが、資産運用です。中でもNISA制度やiDeCoなど、国の税制優遇制度を利用するといいでしょう。
内閣官房「新しい資本主義実現会議(第13回)」によれば、NISA口座は1790万口座と国民の7人に1人が保有しています。
その内訳は一般NISA口座数が1065万口座、つみたてNISAが639万口座、ジュニアNISAが87万口座。
特につみたてNISAは若い世代でもはじめており、月100円から運用が可能です。
たとえばこのつみたてNISA制度を利用して、「月3万円・年率3%・20年間」で運用できた場合を試算しましょう。
上記をみると総額で約984万円、そのうち元本は720万円、利益は約264万円です。このように運用を取り入れることで、効率的に貯蓄を増やすことも可能です。
もちろん運用なのでリスクはあるため、きちんとリスクや金融商品等について調べ、また長期間投資しても良いと納得できる投資対象を選ぶ必要があります。
所得別のNISAの利用状況を見ると、NISAを利用する個人の7割は年収500万円未満、過半数は世帯保有金融資産が1000万円未満です。年収500万円未満でもはじめている方は多いのがわかりますね。
時間を味方につけ、老後対策をおこなう方法は他にもあります。今からできることを考えてみてくださいね。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和3年調査結果」
- 内閣官房「新しい資本主義実現会議(第13回)」
- 国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
- 日本年金機構「「ねんきんネット」による年金見込額試算」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
宮野 茉莉子