1. 厚生年金の受給額を「月平均」で確認

厚生年金を含む公的年金は、原則2ヵ月に1度の振込です。ただし2ヵ月分の金額ではイメージしにくいため、ここでは月平均の受給額をご紹介します。

公務員や会社員等が加入する厚生年金について、厚生労働省年金局の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から受給額を見ていきましょう。

※厚生年金の受給額には、国民年金の受給額も含まれます。

出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

1.1 【厚生年金】平均年金月額

平均額:14万4366円

  • 男性:16万4742円
  • 女性:10万3808円

男女の差は約6万円となりました。より実態がわかるように、どの受給額の比重が高いかも見ていきましょう。

1.2 厚生年金の受給者数を1万円ごとに確認

  • 1万円未満:10万511人
  • 1万円以上~2万円未満:1万8955人
  • 2万円以上~3万円未満:6万6662人
  • 3万円以上~4万円未満:11万9711人
  • 4万円以上~5万円未満:12万5655人
  • 5万円以上~6万円未満:17万627人
  • 6万円以上~7万円未満:40万1175人
  • 7万円以上~8万円未満:69万4015人
  • 8万円以上~9万円未満:93万4792人
  • 9万円以上~10万円未満:112万5260人
  • 10万円以上~11万円未満:111万9158人
  • 11万円以上~12万円未満:101万8423人
  • 12万円以上~13万円未満:92万6094人
  • 13万円以上~14万円未満:89万7027人
  • 14万円以上~15万円未満:91万3347人
  • 15万円以上~16万円未満:94万5950人
  • 16万円以上~17万円未満:99万4107人
  • 17万円以上~18万円未満:102万4472人
  • 18万円以上~19万円未満:99万4193人
  • 19万円以上~20万円未満:91万6505人
  • 20万円以上~21万円未満:78万1979人
  • 21万円以上~22万円未満:60万7141人
  • 22万円以上~23万円未満:42万5171人
  • 23万円以上~24万円未満:28万9599人
  • 24万円以上~25万円未満:19万4014人
  • 25万円以上~26万円未満:12万3614人
  • 26万円以上~27万円未満:7万6292人
  • 27万円以上~28万円未満:4万5063人
  • 28万円以上~29万円未満:2万2949人
  • 29万円以上~30万円未満:1万951人
  • 30万円以上~:1万6721人

かなり個人差があることがわかります。

厚生年金の受給額は、年金保険の加入期間や収入(標準報酬月額)によって決まります。

つまり、収入が高く長く働いた人ほど年金額が高くなるのです。

女性は男性より賃金が少ない傾向にあります。また、育児や介護などで離職したり、扶養内のパートで働いたりする人も多いことから、平均額が男性より少なくなったと考えられます。

おひとりさまの場合、専業主婦や扶養内パートというわけではないため、男性並みの受給額が見込める女性もいるでしょう。

一方で、そもそも厚生年金にも加入していない方は年金額がもっと厳しくなります。