株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続落、FOMC後でやや粗い値動きに

2017年6月15日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,831円(▲51円、▲0.3%) 4日続落
  • TOPIX 1,588.0(▲3.6、▲0.2%) 続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,139.6(+1.1、+0.1%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:817、値下がり銘柄数:1,063、変わらず:139
  • 値上がり業種数:12、値下がり業種数:21
  • 年初来高値更新銘柄数:110、年初来安値更新銘柄数:31

東証1部の出来高は18億8,192万株、売買代金は2兆4,775億円(概算)となり、いずれも前日より増加となりました。注目されていたFOMCで事前予想通りの利上げが実施されたため、イベントリスク通過後の売買が増加したようです。

ただ、その後の荒い値動きなどから、依然として模様眺めムードも強かったと言えましょう。

そのような中、NY市場の最高値更新などを背景に、日経平均株価は寄り付きこそ安かったものの、直後には一時+79円高となる場面がありました。しかし、その後は急落して、前場の終盤には一時▲128円安となるなど、荒い値動きとなったようです。結局、取引時間中はプラス圏に浮上することなく、4日続落で引けました。20,000円台回復がまた遠のいた感じです。

なお、TOPIXも日経平均株価と同じような値動きで引け、こちらも続落となりました。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金はほぼ1年ぶりの高水準

東証マザーズの出来高は1億8,482万株、売買代金1,749億円となり、いずれも前日より大幅に増加しました。出来高は4月4日以来、売買代金は昨年6月24日以来の高水準でした。これで、出来高は9日連続の1億株超、売買代金は17日連続の1,000億円超となっています。

こうした中、総合指数も小幅に上昇して3日続伸となりました。個人投資家の資金流入がさらに続くのかどうか、今後も一層の注目が集まるでしょう。

ソフトバンクグループが4日続落、高島屋は連日で年初来高値を更新

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大きく値を下げて4日続落となり、前日に大幅高となった京セラ(6971)は大幅反落となりました。

また、前日に年初来高値を更新したブリヂストン(5108)が急落し、SUBARU(7270)も年初来安値を付けるなど、自動車関連株が総じて安くなっています。その他では、三菱電機(6503)、TDK(6762)、OKI(6703)などハイテク株に広く売りが出て引けました。

一方、任天堂(7974)が急騰して年初来高値を更新し、花王(4452)や塩野義製薬(4507)などディフェンシブ銘柄にも買いが入りました。また、高島屋(8233)が連日で年初来高値を更新し、良品計画(7453)も大幅高となるなど、小売株が堅調に推移したようです。

なお、前々日にドンキホーテホールディングス(7532)との提携を発表したユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が連日の大幅高となったのが注目されました。

新興市場では、アンジェス MG(4563)が暴騰して年初来高値を更新しましたが、その後は売りに押されて上げ幅を縮小したまま引けました。また、フリークアウト・ホールディングス(6094)も大幅高となり高値を付けています。

一方、アカツキ(3932)、グレイステクノロジー(6541)、キャリア(6198)などが値を下げたのが目を引きました。

青山 諭志