【厚生年金・国民年金】日本の公的年金は2階建て
まずは、日本の公的年金制度をおさらいしていきます。
日本の公的年金は国民年金と厚生年金の2種類となっています。20歳以上の人が加入する国民年金と、国民年金に上乗せする形の厚生年金です。
基礎部分(国民年金)と上乗せ部分(厚生年金)から構成される、いわゆる2階建てのしくみとなっています。国民年金と厚生年金、それぞれの特徴は以下のとおりです。
国民年金(1階部分)
- 加入対象:原則、日本に住む20歳から60歳未満の方
- 保険料:一律(年度ごとに見直しが行われます)
- 年金額:満額77万7792円(※)✕調整率(未納期間がある場合は差し引かれます)※令和4年度の年額
厚生年金(2階部分)
- 加入対象:主に会社員、公務員など
- 保険料:報酬比例制(毎月の報酬により決定)
- 年金額:加入期間や納付保険料によって決まります(国民年金に上乗せで支給)
厚生年金は、サラリーマン(会社員や公務員)が国民年金に上乗せして加入します。よって、一般的には厚生年金を受け取るケースのほうが受給額が高くなる傾向にあります。