年末ジャンボに当選しても税金は「0円」!その理由とは?

もし、年末ジャンボに当選したとしても、宝くじの当選金は非課税のため所得税も住民税もかかりません。

万一、10億円が当たっても、税金は「0円」。確定申告をする必要もありません。

宝くじの当選金の取り扱いについては「当せん金付証票法」という法律の13条に「当せん金付証票の当せん金品については、所得税を課さない」と書かれています。

宝くじの当選金額に税金がかからない理由

宝くじの当選金額に税金がかからない理由は、宝くじの収益金の使い方にあります。

宝くじにもいろいろありますが、宝くじを発行できるのは、先述した宝くじの法律「当せん金付証票法」に定められた都道府県と20指定都市のみです。

宝くじを販売した収益金の約40%は、全国都道府県と20指定都市へ納められます。

その使い道は、高齢者や子どもの福祉に関すること、防災対策、公共の場である公園の整備、自治体が運営する施設の維持整備など、さまざまな公共事業に使われているのです。

宝くじの「収益金の活用内容」

2021年(令和3年度)の宝くじ販売実績と使い道を確認してみると、次のとおりになります。

  • 販売実績額:8133億円
  • 当選金支払額:3758億円(46.2%)
  • 発売元の全国都道府県と20指定都市へ支払額:3048億円(37.5%)
  • 印刷経費、売りさばき手数料など:1210億円(14.9%)
  • 社会貢献広報費:117億円(1.4%)

これより、宝くじを販売した収益の中の約40%はあらかじめ差し引かれており、その残りのお金から、当選額が支払われていることがわかります。

もし、受け取った人にも税金がかかるとなれば、2重にかかることになってしまうため、税金がかからないのです。