専業主婦が迫りくる老後に考えたいリスク3選

一方で、専業主婦の方が知っておきたいリスクもあるのでご紹介します。

専業主婦が考えたいリスク1.受け取れる年金が少ない

専業主婦の場合、基本的に「国民年金」になります。

国民年金の満額は令和4年度で6万4816円となっており、結婚前に厚生年金に加入していても、加入期間が短ければやはり受け取れる年金額が少なくなります。

夫婦であれば夫の年金額もありますが、少子高齢化の今、多くの家庭で公的年金以外の備えを考える必要があるでしょう。

専業主婦が考えたいリスク2.年金制度の変化の可能性

時代は変わりつつあり、たとえば今年は国民年金の保険料納付期間が、現行の60歳未満から65歳未満への変更を政府が検討すると各種メディアで報じられました。

また、2022年10月にはパートの社会保険料適用が拡大され、2024年にもさらに拡大されます。

現状、専業主婦の方は国民年金第3号被保険者となっていますが、このように年金制度も時代とともに変化しているため、年金制度が変わる可能性もあることは今後も考えておきましょう。

専業主婦が考えたいリスク3.万が一のときに働く可能性もある

現状は原則65歳から年金を受給しますが、いずれ70歳からになるのではないかという声も挙がっています。

少子高齢化にともない年金の受給額が減る可能性もあり、老後の必要額は予想していたよりも大きくなる可能性があります。

特に30~40歳代と比較的若い世代の方は、状況によっては働く必要性が出てくるかもしれません。

また、夫に何かあった時には働く必要も出てくるでしょう。

それぞれの立場に立った想像力を

「専業主婦」という肩書きの背景には、さまざまな家庭の事情があるもの。

それは専業主婦だけでなく、会社員、パート主婦といった肩書きも同じことでしょう。

時代の変化とともに肩書きやその割合は変化しますが、それぞれの立場に立った想像力と理解が大切と言えます。

参考資料

宮野 茉莉子