30~40歳代女性がフリーランスを目指す際の注意点3つ

ただし、フリーランスにはメリットだけでなく、デメリットがあることも見落としてはいけません。

フリーランスに転身したい方は以下の注意事項について確認しておくようにしてください。

フリーランスの注意点1.金銭面での不安が大きい

同調査によると、フリーランスとして働く上での障壁として「収入が少ない・安定しない」と回答した方は全体の6割近くという結果でした。

ここで、フリーランスの年収事情について確認しておきましょう。

出所:内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査結果」

上記のグラフによると、フリーランスの年収は「200万円以上300万円未満」が最多。

また、100万円未満、および100万円以上200万円未満の年収のフリーランスをあわせると、フリーランスの半分以上が年収300万円以下です。

国税庁長官官房 企画課 「民間給与実態統計調査」によると、30〜34歳女性の平均年収は322万円、35〜39歳女性の平均年収は321万円。また、40〜44歳女性の平均年収は324万円、45〜49歳女性の平均年収は328万円です。

30〜40歳代でフリーランスに転身した場合、年収が同世代の平均を下まわる可能性が高いと考えられます。

フリーランスの注意点2.会社員と比較して将来もらえる年金が少なめ

以下の図で説明されているとおり、厚生年金にも加入できる会社員とは異なり、国民年金にしか加入できないフリーランスは老後に受給できる年金額は少ない傾向にあります。

出所:日本年金機構「年金制度のポイント」

国民年金は満額支給されたとしても月額6万4816円(令和4年度)ですので、夫の年金があったとしても少々心もとないかもしれません。

30〜40歳代であれば老後の資金を貯める期間は十分にありますので、定期預金の他にもiDeCoやつみたてNISAなども検討してみることをおすすめします。

フリーランスの注意点3.自宅に子どもがいると仕事ができないこともある

幼い子どもが自宅にいると仕事が思うように進まないため、完全在宅ワークのフリーランスの方の中にも保育園や幼稚園を利用している方は多いです。

また、子どもをもつフリーランスの方の悩みの種となるのが、幼稚園や小学校の長期休暇です。

この期間は子どもが一日中自宅にいるため、子どもの相手をしたり、食事の用意をしたりしていたら仕事ができないまま日が暮れてしまうことも。

子どもの長期休暇中は仕事の量を減らしたり、早朝に仕事をしたりと工夫している方も多いです。