2. 厚生年金と国民年金、夫婦で受け取る年金はいくらか

夫婦で受け取る年金は、現役時代の働き方や収入、そして厚生年金への加入月数などで決まります。

そもそも日本の年金制度は、1階の国民年金、2階の厚生年金という2階建て構造となっています。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

自営業や専業主婦などは国民年金(老齢基礎年金)だけ、公務員や会社員は国民年金と厚生年金を受け取れることになります。

つまり、どちらの年金に加入しているかによってもらえる年金が変わってくるのです。

2.1 国民年金(老齢基礎年金)の受給額

国民年金の場合、2022年度の満額は月額で6万4816円となっています。これは40年間未納なく保険料を納めた場合の水準です。

夫婦ともに未納がなければ、合計は12万9632円になりますね。もし未納期間があれば、その分が満額より引かれていきます。

2.2 厚生年金の受給額

厚生年金には満額という概念がなく、次の計算式で受給額が決まります。

(1)平成15年3月以前=平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月以前の月数
(2)平成15年4月以後=平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以後の月数
 (1)+(2)=厚生年金の年金額(報酬比例部分)
※7.125/1000および5.481/1000は、昭和21(1946)年4月2日以後生まれの人の乗率

現役時代の報酬や加入期間が重要ということですね。