1ドル150円は行きすぎた円安だが、戻るとは限らないし、介入等で戻すのも難しいでしょう。直近では多少戻っているようですが。(経済評論家 塚崎公義)。

1ドル150円は行き過ぎた円安か

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ドル高円安が続いています。1ドル150円というレートは32年ぶりだそうです。

本来であれば物価上昇率の低い国の通貨である円は高くなっていくはずだ、という事を考えると、実質的には50年ぶり以上の円安といった所でしょう。

為替レートの基本は、日米物価水準の一致です。たとえば、もしも1ドルが1円になれば、日本人がドルを買って米国に買い物に行くでしょうから、銀行にはドル買い注文が殺到し、ドル高になるはずだからです。

30年前と比べると、米国は物価が上がり、日本は上がっていないわけですから、日本人から見ると米国の物価は高く、米国人から見ると日本の物価は安いはずです。

それならば、日本企業の輸出が増えてドル売り注文が増えるはずなのですが、そうはなっていないのです。