クリスマスローズの増やし方

クリスマスローズは、株分けでも種からでも増やすことができます。種を採取して増やす方法は開花までに時間がかかることもあり、株分けのほうが手軽です。

株分けとは?

株分けとは茎や根などを切り離して、いくつかに分けることです。

株分けのメリットはたくさんありますが、そのひとつは株が若返ること。株が大きくなって根元が込み合ってくると、新芽がうまく生長せず、株姿が乱れる場合があります。

古い根を処分することで新芽がうまく育つようになり、再び活発に生長するため、株を増やすことにもつながります。

何年か育てるうちに元気がなくなったクリスマスローズにも株分けは有効です。根詰まりが原因で生育不良になっている場合もあるので、健康に育てるためにも株分けは必要な作業といえるでしょう。

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株分けの適期

株分けの適期は10~1月。クリスマスローズは秋になると根が活動を始めます。根の成長が旺盛になるシーズンに株分けをすると、根が傷んでも回復が早くなります。

株分けの具体的な方法

クリスマスローズは植え付けから数年経って大株になってからおこないます。根が乾燥しないように、できるだけ手早く作業しましょう。

株分けをするクリスマスローズを掘り上げ、根鉢をほぐし、土をできるだけ落として根がよく見えるようにします。

株分けが無理なくできる箇所を確認しながら、ハサミやナイフなどを芽の付け根1センチ下のところに差し込み、分けていきます。

無理やりはおこなわず、自然と分かれるところを探していくのがポイントです。

細かく分けると数は増えますが、生育が悪くなる場合があるので、3~5芽以上はつくように切り分けましょう。古い根は、新根の生長の妨げになるので取り除きます。

使用するハサミやナイフなどは適宜殺菌しながらおこなうと、病気の感染を防ぐことができます。株の切り口に殺菌剤を塗っておくのも感染予防に効果的です。