株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、終値は連日で20,000円割れ

2017年6月8日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,909円(▲75円、▲0.4%) 反落
  • TOPIX 1,590.4(▲6.6、▲0.4%) 反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,117.7(▲5.3、▲0.5%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:698、値下がり銘柄数:1,198、変わらず:121
  • 値上がり業種数:5、値下がり業種数:28
  • 年初来高値更新銘柄数:132、年初来安値更新銘柄数:15

東証1部の出来高は19億8,375万株、売買代金は2兆5,299億円(概算)となり、いずれも前日から増加しました。英国の総選挙など週後半の重要イベントを控えて、利益確定売りが出たと見られます。売買代金は2兆5,000億円に迫る水準で、まずまずの商いだったと言えましょう。

そのような中、日経平均株価は寄り付き直後は高く推移しましたが、その後は20,000円を挟む攻防が続きました。しかし、後場の半ば過ぎから徐々に下げ足を速め、大引け直前には一時▲88円安となる場面が見られました。

最後はやや挽回したものの、反落となって引けています。終値も連日で20,000円を割り込みました。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けており、1,600ポイント割れが続いています。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は1,400億円近い高水準を維持

東証マザーズの出来高は1億2,302万株、売買代金1,368億円となりました。出来高は前日より増加しましたが、低位株の取引が増えたと見られるため、売買代金は小幅減少でした。

それでも、売買代金は1,400億円近い水準を維持しており、個人投資家の物色意欲を感じさせられます。

なお、総合指数は反落となりましたが、依然として1,100ポイントを維持して引けました。引き続き、新興市場は物色テーマの登場が待たれていると言えましょう。

内需関連・外需関連とも広く売られる中、日本電産などハイテク株が高値更新

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)、電通(4324)、花王(4452)、信越化学工業(4063)、トヨタ自動車(7203)など、内需系・外需系とも広く売られて大幅安となりました。

また、三井不動産(8801)など不動産株が大幅下落となり、野村ホールディングス(8604)など証券株も値を下げています。

その他では、良品計画(7453)が大幅続落となり、しまむら(8227)も大幅安となって年初来安値を更新したのが目を引きました。

一方、ハイテク株の一角が買われ、パナソニック(6752)や日本電産(6594)が年初来高値を更新しました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株も大きく値を上げ、コマツ(6301)や日立建機(6305)など建機株も大幅上昇で引けています。

新興市場では、前日にストップ高のアカツキ(3932)が高値更新後に売られて反落で引けました。

一方、グレイステクノロジー(6541)は大幅続伸となり、値を飛ばしたサイバーステップ(3810)とともに年初来高値を更新しています。また、アンジェスMG(4563)も値を飛ばして高値を付けたのが注目されました。

青山 諭志