3. ポインセチアを長く楽しむ方法

ポインセチアをワンシーズンで終わらせてしまうのは、少しもったいない気もします。

シーズン後もきちんとお世話すれば、翌年のクリスマスにはより立派に育ったポインセチアを再び楽しめます。

次はクリスマスシーズン後もポインセチアを長く楽しむ方法を解説します。

植え替えをする

ポインセチアの植え替え適期は、生育期を迎える5月~6月頃。

観賞シーズンを終えた鉢花のポインセチアは、この時期ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替え前に、コンパクトに剪定しておくのがおすすめです。

植え替えの手順
それでは、植え替えの手順について説明します。

【1】株よりひと回り大きな鉢を準備します。鉢底ネット、鉢底石を入れて培養土を鉢の半分程度まで入れておきます。【2】元の鉢から株を抜き取ります。古い土は落とし、枯れた根があればカットします。
【3】株を用意した鉢に植え替えます。株を中心におき、隙間を埋めるように培養土を入れましょう。
【4】土を入れて、株が安定したら、鉢底から水がでるくらいたっぷりと水をあげましょう。このようにすることで根と土が密着します。土のかさが減ったら、土を追加で投入しておきます。

1~2年に一度が植え替えの目安です。用土は一般的な野菜や花用の培養土で問題ありません。元肥には緩効性肥料をいれます。

冬以外は屋外でも管理できる

気温が10℃以上の生育適温になれば、ポインセチアは屋外で管理することもできます。直射日光で葉焼けを起こす場合もあります。真夏は風通しの良い明るい半日陰で管理しましょう。

多湿が苦手なので雨ざらしにならないよう、梅雨時は雨の当たらない軒下で育てます。

短日処理で葉を色づかせる

ポインセチアは「短日植物」に分類されます。次のシーズンも葉を色づかせるには花芽を作る必要があり、15℃以上の気温が必須。そのため、10月下旬頃から室内での管理に切り替えます。

花のように見える部分は苞と言われる部分で、花は中心の黄色部分です。苞を赤や白に色づかせるためには「短日処理」が必要となります。

「短日処理」とは、植物を遮光状態に置いて人為的に短日の状況に置くことです。クリスマスシーズンに合わせるなら、9月下旬~10月上旬に短日処理を始めます。

短日処理のやり方は簡単です。植物は照明の光にも反応してしまうため、日没から朝8時位まで照明の当たらない暗所に置くか、段ボール箱を被せて遮光します。これを繰り返すことで、葉が色づいてきます。