平均年収が30年間上がらないと言われる中、社会保険料の負担が年々増え、また今年に入って続く物価の上昇。

日本の経済状況が良くなるようなニュースもなく、今の生活費や老後資金をどのように工面しようか悩まれる方も多いでしょう。

収入を上げることができればよいのですが、転職にはそれなりのリスクがあります。

ただ、地域や職種・業種によって平均的な年収が異なるのもたしかでしょう。

今回は転職サービスdoda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」をもとに、「生涯賃金」に視点を当ててみていきます。

どの地域が、そしてどの職種・業種が生涯賃金が最も高いのでしょうか。

【地域別】生涯賃金が最も高いのはどこか

どの地域に住むかによっても異なる生涯賃金。各地域の生涯賃金を比べてみましょう。

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出所:転職サービスdoda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」をもとに筆者作成

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日本の地域別の生涯賃金

  • 関東:2億3271万円 
  • 東海:2億987万円
  • 関西:2億485万円
  • 北信越:2億87万円
  • 中国・四国:1億9532円
  • 九州・沖縄:1億9306万円
  • 北海道・東北:1億9244万円

最も高い関東と最も低い北海道・東北では、生涯賃金に4000万円以上の違いが出ました。同じ日本でも、住む場所によりこれだけ生涯賃金が異なるのですね。

ただ賃金が高いところに住めば、それだけ住居費や生活費、また教育費がかかるでしょう。

とはいえ地方であれば必ずしも安く済むというわけでもなく、仕送り費用や車にかかる費用は想像以上に多いものです。

同じ「関東」でも東京と神奈川では、また同じ神奈川県内でも都市部か、郊外か、山間部かで生活費は変わるため、総合的な判断が求められます。

【職種別】生涯賃金が最も高いのはどこか

次に職種別の生涯賃金を見ていきましょう。

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出所:転職サービスdoda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」をもとに筆者作成

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職種別の生涯賃金で最も高い順に「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」(2億8725万円)、「企画/管理系」(2億7464万円)、「技術系(IT/通信)」(2億4888万円)と続きます。

最も低い「事務/アシスタント系」は1億6397万円となっており、1億円以上もの大きな差が開くことがわかりました。

【業種別】生涯賃金が最も高いのはどこか

次に業種別の生涯賃金を見ていきましょう。

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出所:転職サービスdoda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」をもとに筆者作成

出所:転職サービスdoda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」をもとに筆者作成

業種別では「総合商社」(2億6266万円)と「金融」(2億6032万円)が僅差となっており、次に「IT/通信」(2億5286円)、「メーカー」(2億4680円)と続きます。

最も低いのは「小売/外食」で1億8821万円と、最も高い業種に比べて7000万円以上の差が出ました。

まとめにかえて

生涯賃金の違いで比べると、特に「職種」で大きな差が出ることがわかりました。

年収を上げるためには、専門的な職種に就くことを目指すのが近道と言えそうです。

ただ簡単に就けるわけではありませんから、できるだけ若いうちから希望する職種に必要な経験やスキル、資格を身に着けたいですね。

年収を上げるには業種、また住んでいる地域を変えることも有効な手段の一つではあります。

いずれにせよ、年収だけでなく生活費や教育、住宅費用、老後費用などもあわせて考えることは重要でしょう。

人生100年時代、今回の統計を参考に働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子