5. ポイント4. 寡婦年金や振替加算の対象になっている
年金受給者の配偶者や子どもが一定の条件を満たす場合、加給年金がもらえる可能性があります。
これは年金の「家族手当」のようなもので、例えば配偶者が条件を満たせば1年あたり22万3800円(生年月日に応じて加算あり)が年金に加算されます。
また、加給年金額の対象者になっている配偶者が65歳になると、加給年金額が打ち切られる代わりに、一定の基準により本人の老齢基礎年金の額に加算がされます。これを振替加算といいます。
こうした加給年金や振替加算もねんきん定期便には記載されないため、確認が必要です。
6. 年金が少なくてガッカリ!そんなときはまず確認を
ねんきん定期便は、老後のマネープランを立てるのにとても有効な書類です。
もし年金が少なく感じた場合、ダメ元で上記の内容を調べてみましょう。
それでも少ない場合は、貯蓄や資産運用、保険等で備える必要があります。年金額や税金と聞くと非常に難しそうで億劫になりがちですが、自分自身の豊かな老後のために有効となります。
まず第一歩を踏み出してみましょう。
参考資料
- 日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)」
- 日本年金機構「3号不整合記録問題とは何ですか。」
- 日本年金機構「加給年金額と振替加算」
- 日本年金機構「厚生年金基金加入期間がある方の年金」
足立 祐一