3. ポイント2. 年金記録に漏れや誤りがあるかもしれない
過去の年金記録が漏れている、あるいは誤っている場合には、見込額がずれている可能性もあります。
パターンとして比較的多いのは、「3号不整合記録問題」です。会社員等の夫に扶養される妻は、国民年金の第3号被保険者となります。しかし、妻が仕事をしたり夫が退職したりすることで第1号被保険者になったにも関わらず、手続きができていないということがあります。
また、結婚や養子縁組で姓が変わる際、年金手帳が複数発行されているケースもあります。
勤務先の手続きが誤っていたり、漏れていたりするケースもあるため、見込額の大小に関わらず、記載内容は必ず確認するようにしましょう。
4. ポイント3. 厚生年金基金や確定拠出年金などに加入している
いわゆる私的年金と呼ばれるものは、ねんきん定期便に記載されていません。
例えば「厚生年金基金」は厚生年金に名前が似ていますが、企業や業界団体等が厚生労働大臣の認可を受けて設立する法人を指すもので、公的な厚生年金とは異なります。
国が行う老齢厚生年金の一部(報酬比例部分)の支給を代行し、これにプラスアルファ部分を上乗せして年金給付を行ってくれるのです。
2021年度のねんきん定期便からは、厚生年金基金の代行部分が記載されるようになりました。しかし、それ以外については記載がありません。
その他、確定給付企業年金、確定拠出年金、中小企業退職金共済/特定退職金共済、年金払い退職給付なども記載されていないので、別途加入している年金があれば個別に確認するといいでしょう。