5. 「老後の収入」を見据えた準備は、早めのスタートを意識して
今回は、厚生年金を「ひと月15万円以上」を受け取る人の割合を男女別に見たあと、高齢者世帯の年収に関するデータも確認しました。
高齢者世帯の収入のうち、年金が占める割合は平均約60%。公的年金以外の収入源の確保は暮らしの安心に直結するものといってよいかもしれません。
働き盛りの現役世代のころから、「長く働き続ける努力」「老後資金の準備」「不労所得が入る工夫」といった、老後対策が求められるでしょう。
働くためには心身の健康がたいせつです。ときに数千万円ともいわれる老後資金はコツコツと時間をかけて貯めていく必要があります。
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)や、つみたてNISAといった税制優遇制度にも目を向け、上手にお金を貯めて増やしていけるとよいですね。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)」
- 厚生労働省「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」
徳原 龍裕