4. 【年金生活】公的年金が収入に占める割合は何パーセント?

ここからは、シニア世帯の収入の内訳をみてみましょう。年間収入のうち、年金が占める割合は何パーセントほどなのでしょうか。

高齢者世帯の年収と、年収に占める年金の割合を厚生労働省「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」を参考に確認します。

資料によると、高齢者世帯の平均所得は332万9000円でした。

年金世代の年間所得は、300万円前後で推移

厚生労働省「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」

高齢者世帯の総所得は、2011~2020年まで300万円台前後で推移しています。

年金世代「収入の何パーセントが公的年金なのか」

厚生労働省「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」

同調査より、総所得の内訳を見ると、年金は207万4000円と全体の62%にとどまります。

公的年金で不足する部分は、働いて収入を得る、貯蓄を切り崩す、資産運用などによる不労所得を得る、などでカバーしている様子がうかがえますね。

ただし、こちらはあくまでも平均値。老後に必要な生活費はライフスタイルや健康状態により世帯差が出ます。

とはいえ、「年金だけで」暮らしていくのが難しい世帯は決して少数派ではないでしょう。