50歳代で貯蓄ゼロの割合を世帯年収ごとにグラフでみる「定年前にやるべきこと」3つとは？ 50歳代の貯蓄の残酷な格差

2. 50歳代 世帯年収ごとにみた貯蓄ゼロ世帯の割合は

つづいて、50歳代全体でみた貯蓄ゼロ世帯の割合から、世帯年収ごとの割合にクローズアップしていきます。

「もっと年収が高ければ貯蓄ができるのに」と考える人は多いと思いますが、全体の傾向としても年収が低下するほど貯蓄ゼロの割合が高くなっています。

年収300万円未満の世帯のうち41％は貯蓄ゼロ、かつ中央値が15万円。
年収300~500万円未満の世帯では35.1％が貯蓄ゼロ、中央値は100万円です。

老後だけでなく、急な入院や失業など緊急予備資金としても心もとない金額だといえます。

一方、世間的に高年収だといわれる750万円以上の世帯でも約1割の世帯は貯蓄ができていないようです。

世帯年収1200万円以上の世帯は貯蓄の中央値が1700万円ですから、同じ年収帯の貯蓄ゼロ世帯にとっては1番残酷な格差がある層といえるかもしれません。

教育費など子どもが巣立てば無くなる出費もあるかもしれませんが、1年で1200万円を使い切る生活を送っていると年金生活は厳しいものになるでしょう。