2. 「『了解』は失礼ではない」派の意見

一方で、「了解」は失礼ではないぞという意見の人も多く投稿されています。

「了解しましたが失礼だと言われるようになったのはここ10年ほどのこと」
「警視庁や海保でも了解と使うのに失礼なことあるかな?」
「了解が失礼だというロジックを教えて欲しい」

「『了解』は失礼ではない」派の意見によると、「了解しました」が失礼だというマナーはごく最近に生まれたものであるといいます。また「了解」という言葉は、理解し承諾したことを意味していて、「単に承諾したという意味合いのある『承知』よりも上位の存在である」と主張する声もちらほら見られました。

3. 「了解」が失礼と言われる理由

「了解」が失礼だと言われる理由について詳しく調べてみると、専門家によるツイートもみられます。

「「承知しました」や「かしこまりました」は「分かった」に丁寧と謙譲の意味が加わった表現の例です。一方、「了解」は「わかる」の漢語表現に過ぎず特に敬意はありません。(中略)しかしながら丁寧かつへりくだった「いたしました」をつけて「了解いたしました」といえば、何ら失礼ではなく、敬語として十分です。」

この投稿は、国語辞典編纂者の飯間浩明さんによるもので、2016年の投稿ですが、4.3万件のリツイート(RT)と3.5万件の「いいね!」がつき、大きな話題を集めていました。

飯間さんによると、「了解しました」という言葉は「分かりました」とほぼ同等で特に敬意は含んでおらず、「承知しました」や「かしこまりました」は敬意を含む表現です。これらを比べた視点で、「『了解』は失礼」と言われることになったものと推測されます。