3. 年金だけで暮らせる高齢者は少ない

とはいえ、すでに「年金だけで暮らせる高齢者」は少ないのが現状です。

厚生労働省から公表された「2021年 国民生活基礎調査の概況」によると、「公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合」は次のとおりとなりました。

出所:厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」

100%年金だけで生活できている世帯は24.9%のみで、残りの75.1%は、稼働所得や財産所得、仕送りや個人年金などで補填しています。

2年前の調査では100%生活できる高齢者が48.4%だったので、大幅に減少していることもわかります。今後も年金に頼る高齢者は減少していくかもしれません。

年金制度自体は続いていくものの、自助努力の必要性は高まる。そう認識して、老後の備えを始めることが重要だと言えるでしょう。