6. 【つみたてNISA・iDeCo】注目の積立投資

投資信託を購入する際、iDeCoやつみたてNISAを活用している人も多いでしょう。どちらも積立型の投資向けの、税制優遇制度です。

6.1 iDeCo(iDeCo:個人型確定拠出年金)の特徴

iDeCoは、掛金が全額所得から控除されます。受け取り時は「退職所得控除」もしくは「公的年金等控除」の対象となる点が大きなメリットです。

一方、あくまでも「私的年金」という位置づけのため、原則60歳まで引き出しができない点には注意が必要でしょう。

6.2 つみたてNISAの特徴

つみたてNISAは年間40万円まで投資が可能。運用益は最長20年間非課税です。

投資金額の変更や、途中での解約や引き出しもできるので、ライフイベントに合わせてフレキシブルに活用しやすい制度といえるでしょう。

iDeCo、つみたてNISA、それぞれの特徴をふまえ、目的に合う制度を選ぶことが大切です。

7. 自助努力の資産形成が求められるいま。「投資」にも視点を

今回の調査では、幅広い世代が投資信託を購入していることがわかりました。特に若い世代が積極的に資産運用を行っている様子は、注目したい点ですね。

2022年の4月から、高校の家庭科で「資産形成」の授業もスタートしました。社会に出る前から、投資や預貯金などにまつわるマネーリテラシーを育む環境が整いつつあります。

「人生100年時代」の足音が近づくいま。リタイア後の暮らしに向けた「お金の準備」は、時間をかけてていねいに進めていく必要があるでしょう。

預貯金や投資商品、保険商品などをバランスよく組み合わせ、お金を守りながら育てていきたいものですね。

ご自身に合う資産形成のスタイルを探してみましょう。まずは情報収集からスタートです。

参考資料

徳原 龍裕