70歳代で「貯蓄ゼロ」も約2割に
仕事を辞める方が大半となる70歳代では、公的年金の他に貯蓄が生活の支えとなります。
物価高による生活費の不足部分を支えてくれるのも、旅行や趣味などを楽しむのも、病気や介護など万が一のときにも貯蓄が基本となりますよね。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」によれば、70歳代・二人以上世帯の貯蓄は以下の通り。
70歳代・二人以上世帯「金融資産保有額」(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均値:2209万円
- 中央値:1000万円
少し前に「老後2000万円問題」が話題となりましたが、平均は2000万円を超えるものの、実態に近い中央値は1000万円でした。
「人生100年時代」と考えると、少々心もとない数字でしょう。
さらに円グラフを見ると、貯蓄ゼロの世帯が18.3%と約2割を占めます。
また、全体の4分の1が貯蓄200万円未満でした。
この物価高では、年金のみでは生活費が足りずに切り崩される方もいるでしょう。