2. そもそも厚生年金と国民年金、どちらが受給できるのか
受給額を見る限り、厚生年金の方が手厚いことは一目瞭然です。では、将来はどちらの年金が受給できるのでしょうか。
基本的な年金の仕組みを確認していきましょう。
老後に受け取れる「老齢年金」は、図のように2階建ての構造をしています。
1階部分にあたるのが国民年金で、基礎年金とも呼ばれるベースとなる年金です。国民年金には、日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入します。
そして2階部分にあたるのが厚生年金です。国民年金の第2号被保険者にあたる「会社員や公務員」などが上乗せして加入するため、手厚いイメージとなるのです。
厚生年金に加入できる要件は2022年10月に改正され、パートなどの「短時間労働者」でも加入しやすくなりました。
2.1 「特定適用事業所」の要件
被保険者(短時間労働者を除く)の総数が常時100人を超える事業所
2.2 「短時間労働者」の適用要件
- 週の所定労働時間が20時間以上であること
- 雇用期間が2カ月を超えて見込まれること
- 賃金の月額が88,000円以上であること
- 学生でないこと
2024年にはさらなる改定が予定されています。