はたらく世代にとって、納めている厚生年金保険料や国民年金保険料の月収に占める割合は大きなものです。
現代の日本の高齢化社会や人口減少、経済状況などを考えると、その保険料が老後どのくらいで返ってくるのか、おそらく今の公的年金受給者よりも減額されるだろうと予想する方は多いことでしょう。
しかし公的年金の減額はすでに実施されており、事実、2022年4月より、公的年金の受給額が0.4%減額となりました。
基礎年金の満額は6万5075円から6万4816円への減額、厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)は22万496円から21万9593円への減額です。
こうした年金を実際に受け取るのは、6月15日からでした。これは、前月までの年金を2ヵ月分まとめて支給するという制度のためです。
つまり、減額された4、5月分の年金を6月に初めて受給したということになります。
こうした減額のニュースはたくさん報道されましたが、実は「10月から年金の振込額が変わるかもしれない」というのはあまり知られていません。
この記事ではその要因をまとめていきます。
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