株式会社学情は2022年10月24日、20歳代の仕事観や働く意識をひも解くためのアンケート調査の結果を公表しました。テーマは資産形成でしたが、資産形成に「興味がある」と回答した20歳代が8割に迫りました。
一方で、実際に「資産形成をしている」と回答した20歳代は35.2%に留まっています。
そこで今回はこの調査結果を詳しく見ていきます。そのうえで、20歳代の貯蓄や年収の実態もチェックしていきましょう。
20歳代の約8割が「資産形成」に興味
今回の調査概要は下記の通り。
- 調査期間:2022年9月28日~2022年10月12日
- 調査機関:株式会社学情
- 調査対象:20代社会人
(20代専門転職サイト「Re就活」/Webメディア「20代の働き方研究所」のサイト来訪者)
- 有効回答数:355名
- 調査方法:インターネットでのアンケート調査
それによると、資産形成に「興味がある」と回答した20歳代が42.5%に上りました。「やや興味がある」34.1%を合わせると、約8割の20歳代が「資産形成」に興味を持っていることになります。
一方で、「資産形成をしている」と回答した20歳代は35.2%でした。興味があるものの、実際には資産形成に取り組めていない人がいるのでしょう。
20歳代の資産形成「つみたてNISA」が7割で最多
調査では、現在行っている資産形成についても質問しました。その結果は下記の通り。
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出所:株式会社学情「「資産形成」に「興味がある」と回答した20代が8割に迫る。「貯金だけでは、お金を増やせない」の声。一方、実際に「資産形成」を行っている20代は35.2%に留まる/20代対象アンケート」
- つみたてNISA:68.8%
- 投資信託:24.0%
- 株式:24.0%
- iDeCo:18.4%
- ビットコイン:14.4%
- NISA:12.8%
- FX:4.8%
- 不動産投資:2.4%
現在行っている資産形成は、「つみたてNISA」が68.8%で最多。次いで「投資信託」「株式」24.0%が続きました。
また、「FIRE(早期リタイア)」について、「興味がある」「やや興味がある」と回答した20歳代が、46.7%に上りました。
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出所:株式会社学情「「資産形成」に「興味がある」と回答した20代が8割に迫る。「貯金だけでは、お金を増やせない」の声。一方、実際に「資産形成」を行っている20代は35.2%に留まる/20代対象アンケート」
「時間に縛られない生活をしたい」「趣味など自由に時間を使える生活は魅力的だと思う」といった声が寄せられた一方、「仕事でしか得られない喜びがあると思う」「仕事を通して、人との繋がりや社会との関わりを持ちたい」などの声も上がっています。
20歳代の平均年収はいくらか?
ここまで、20歳代の資産形成についての調査結果を見てきました。資産形成やFIREに興味があり、つみたてNISAをしている人も多いことがわかりましたね。
では、ここからは20歳代の気になるお金事情を紐解いていきます。まず、20歳代の平均年収はいくらなのでしょうか。
国税庁の令和3年分民間給与実態統計調査から、最新データを見ていきます。
まず、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は443万円(対前年比2.4%増)です。これを男女別にみると、男性545万円(同2.5%増)、女性302万円(同3.2%増)となっています。
なお、1人当たりの平均給与を年齢階層別にみると、下記の通り。
年齢階層別の平均給与
- 20~24歳:269万円
- 25~29歳:371万円
- 30~34歳:413万円
- 35~39歳:449万円
- 40~44歳:480万円
- 45~49歳:504万円
- 50~54歳:520万円
- 55~59歳:529万円
- 60~64歳:423万円
年齢階層別にみると、年齢が高くなるにしたがい平均給与も高くなっていくことがわかります。
20歳代の平均年収は200万円台後半〜300万円台後半程度になることがわかりました。
20歳代の平均貯蓄はいくらか
次に、20歳代の貯蓄のリアルについても見ていきましょう。
20歳代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産がない世帯を含む)
- 金融資産非保有:39.0%
- 100万円未満:26.6%
- 100~200万円未満:11.5%
- 200~300万円未満:4.1%
- 300~400万円未満:4.5%
- 400~500万円未満:1.5%
- 500~700万円未満:3.2%
- 700~1000万円未満:2.6%
- 1000~1500万円未満:1.5%
- 1500~2000万円未満:0.4%
- 2000~3000万円未満:0.6%
- 3000万円以上:0.4%
- 無回答:4.1%
平均値:179万円 中央値:20万円
20歳代の貯蓄の平均値は179万円でした。ただ、より実態に近い中央値で見ると20万円にとどまっています。
20歳代は資産運用を視野に貯蓄を
今回は、20歳代の気になるお金事情について解説してきました。
人生100年時代と言われる今日、現役時代のうちから老後に向けて貯蓄をコツコツ進めたいと考える20歳代の人が増えてきているのかもしれませんね。
資産運用のなかでもつみたてNISAやiDeCoが注目されていることもわかりました。
日本の平均年収は、ここ数十年で大きく変わっていません。お金を増やすには、自分が働くだけではなく「お金に働いてもらう」資産運用も視野に入れることが重要です。
とはいえ、こうした投資にはリスクがあるのも事実なので、まずはじっくり情報を集めてみることをおすすめします。

