6. 「国民年金のみ」の平均受給額は?

では、国民年金のみの受給額はいくらでしょうか。

6.1 国民年金の年金月額階級別の老齢年金受給者数のデータ

出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

  • 1万円未満:7万4554人
  • 1万円以上~2万円未満:29万3600人
  • 2万円以上~3万円未満:92万8755人
  • 3万円以上~4万円未満:284万2021人
  • 4万円以上~5万円未満:466万3638人
  • 5万円以上~6万円未満:776万979人
  • 6万円以上~7万円未満:1483万5773人
  • 7万円以上~:188万2274人

国民年金の平均は5万6252円でした。やはり厚生年金に比べると、受給額も下がりますね。

国民年金の場合は一律の保険料を払うため、男女差はそこまでありませんでした。

7. 年金の「3階建て」部分を用意しよう

厚生年金の平均受給額をみれば月15万円は普通といえますが、それは男性のみであり、女性は15万円に達しない人がほとんどでした。

また、非常にバラツキが多く、個人差が大きいこともわかります。

これは現段階のため、今の現役世代が受給する頃には平均受給額も変わるでしょう。共働きが主流なため女性の受給額は上がることも考えられますが、少子高齢化の影響で年金受給額が下がることも考えられます。

その対策として、企業年金や個人年金保険、iDeCoなどで年金の「3階建て」部分を自分で準備することは大切です。

将来に向けて早いうちから、年金の3階建て部分について情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子