2022年10月から雇用保険料率が改定!どのくらい変わる?手取りへの影響とは

2022年の雇用保険料率引き上げにより、4月から事業主が負担する雇用保険二事業の保険料率が、一般の事業を対象に0.5/1000上がりました。

さらに、10月からは失業等給付・育児休業給付の保険料率が、一般の事業の事業主・労働者を対象に2/1000上がりました。

雇用保険料率が引き上げされた背景は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、雇用調整助成金などが大規模支出となったことが影響しています。実際、10月の給料から控除される金額が、その前とどのくらい違うのか比較してみましょう。

出典:厚生労働省「令和4年度雇用保険料率のご案内」

「一般の事業」の雇用保険料率を計算

【毎月の給与が25万円だった場合で比較】

令和4年4月1日~令和4年9月30日

  • 労働者負担:1000分の3 25万円×0.003=750円
  • 事業主負担:1000分の6.5 25万円×0.0065=1625円

令和4年10月1日~令和5年3月31日

  • 労働者負担:1000分の5 25万円×0.005=1250円
  • 事業主負担:1000分の8.5 25万円×0.0085=2125円

これより、令和4年(2022年)10月分の給与明細からは、雇用保険が1250円控除されます。9月分と比較すると「500円アップ」となります。

「農林水産・清酒製造の事業」の雇用保険料率を計算

【毎月の給与が25万円だった場合で比較】

令和4年4月1日~令和4年9月30日

  • 労働者負担:1000分の4 25万円×0.004=1000円
  • 事業主負担:1000分の7.5 25万円×0.0075=1875円

令和4年10月1日~令和5年3月31日

  • 労働者負担:1000分の6 25万円×0.006=1500円
  • 事業主負担:1000分の9.5 25万円×0.0095=2375円

これより、令和4年(2022年)10月分の給与明細からは、雇用保険が1500円控除されます。9月分と比較すると「500円アップ」となります。

「建設の事業」の雇用保険料率を計算

【毎月の給与が25万円だった場合で比較】

令和4年4月1日~令和4年9月30日

  • 労働者負担:1000分の4 25万円×0.004=1000円
  • 事業主負担:1000分の8.5 25万円×0.0085=2125円

令和4年10月1日~令和5年3月31日

  • 労働者負担:1000分の6 25万円×0.006=1500円
  • 事業主負担:1000分の10.5 25万円×0.0105=2625円

これより、令和4年(2022年)10月分の給与明細からは、雇用保険が1500円控除されます。9月分と比較すると「500円アップ」となります。