2. 富裕層の生活はシビア。「投資」の視点でリターンをはかる

富裕層の生活をイメージすると、豪邸に住み、ブランドものを身に着け、買い物では値段を気にしないイメージもあるでしょう。

意外かもしれませんが、このような暮らしをしていれば富裕層でも資産は減っていくばかりです。彼らは何も考えずに買い物をするわけではなく、資産を増やすためにも「投資」の目線をもって判断します。

投資の目線とは、つまり「その行動をとることで、それに見合った、もしくは上回るリターンがあるか」をはかること。

たとえば、一般的には郊外に家を建てた方が都心より住宅ローンや物価等が安くなります。教育費を抑えられる場合もあるでしょう。

しかし、富裕層は高くても都心の会社近くに住みます。それは住居費をかけても通勤の時間を仕事や休息、家族との時間にあてることでそれ以上のリターンが見込めると判断しているからです。

日常生活でも、富裕層は便利家電や質の良い寝具などにお金をかけます。そこで生まれた時間や心身の余裕を、仕事や家族との時間に費やしたほうがよいと判断するからです。

投資という視点は「物を買う」だけでなく、「行動」や「時間の使い方」、「体験」に対してももっています。多角的な視点で考え、長い目でみて購入を決めるため、すぐにその判断力をつけるのは難しいかもしれません。

しかし富裕層までにはなれなくても、財を成す方々の視点を目指すのであれば、普段から投資の視点をとりいれてみるのも一つでしょう。

逆に、お金を払ってもリターンに見合わないと判断すれば、富裕層は一銭も払わないシビアさを持ち合わせています。

例としてはATMの手数料のように、払わなくてもよいと判断した手数料は少額でも極力払わない手段を選びます。普段着についても