株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、材料不足からほぼ安値引け

2017年5月26日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,686円(▲126円、▲0.6%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,569.4(▲9.0、▲0.6%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,094.4(+3.7、+0.3%) 6日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:379、値下がり銘柄数:1,538、変わらず:99
  • 値上がり業種数:1、値下がり業種数:32
  • 年初来高値更新銘柄数:89、年初来安値更新銘柄数:30

東証1部の出来高は15億6,361万株、売買代金は2兆1,551億円(概算)となり、いずれも前日より小幅減少でした。目新しい材料が乏しいため、模様眺めムードが強まりましたが、一部の値嵩株の売買が活発だったこともあり、売買代金は2兆円を割り込むような閑散相場にはならなかったようです。

そのような中、日経平均株価は取引時間を通してマイナス圏で推移しました。寄り付き直後には一時▲11円安と前日終値並みになる場面がありましたが、後場に入ると下げ幅を拡大し、ほぼ安値引けに近い状況で引けています。結局、終値でも3日ぶりに19,700円を割り込みました。

なお、TOPIXも同じような値動きで推移しています。

東証マザーズ総合指数は6日続伸、売買代金は3日連続で1,000億円超を維持

東証マザーズの出来高は9,381万株、売買代金1,134億円となり、いずれも前日より増加となりました。週末で個人投資家の持高調整が起きた可能性もありますが、売買代金は1,000億円を上回る水準を維持しています。

また、総合指数も6日続伸となり、取引時間中には1,100ポイントまであとわずかに迫りました。ただ、相場全体にエネルギーが不足しており、このまま一気に突破するかどうかは注意して見る必要がありそうです。

ファナックなど主力株が軒並み下落、任天堂は+5%超高の急騰で高値更新

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、京セラ(6971)などの主力株が大幅安となり、TDK(6762)やホンダ(7267)も下落して引けました。

また、コマツ(6301)や日立建機(6305)など建機株が安く推移し、中部電力(9502)など電力株も値を下げています。

一方、ソフトバンクグループ(9984)が堅調に推移し、ソニー(6758)も小幅に上昇しました。

また、任天堂(7974)が+5%超高の急騰となり、年初来高値を更新したのが大きく目立ったと言えます。その他では、NTTデータ(9613)も高値更新となりました。

新興市場では、ドリコム(3793)が堅調に推移して連日の年初来高値更新となり、インターネットインフィニティー(6545)も高値を付けました。一方、ユーザベース(3966)が安く引け、Jストリーム(4308)は大幅安となっています。

青山 諭志