2. インフレになると預貯金の価値が減少する

先ほど解説したように、インフレは「継続的に物価が上昇し、現金の価値が減少する状態」のことをいいます。

インフレにより物の値段が上がると、同じ値段で購入できる物が減ってしまいます。つまり、資産を現金で管理している場合、インフレになると相対的に価値が減ってしまうのです。

また、インフレが続くと生活するために必要な様々な費用も値上がりしていきます。

預貯金のみで資産を管理していた場合はインフレにより価値が目減りしてしまうため、生活レベルを落とさなければならないなどの影響がある可能性が考えられるでしょう。

インフレに備える方法の1つが、預貯金以外にも資産を分散させることです。

たとえば、株式投資や投資信託、外貨預金など。インフレで景気が良くなり株価が全体的に上昇すれば、預貯金のみで資産管理するよりも株式投資に充てた方が価値は目減りしない可能性が考えられます。

また、インフレにより円安が進むと相対的に外貨の価値が高まるため、日本円での預貯金よりも外貨預金した方が価値を減らさずに済むかもしれません。

もちろん、有価証券や外貨がインフレ時に必ず価値を維持できるとは限りません。将来起こり得ることを完全に予測することは不可能のため、資産を分散してリスクに備えることが大切だといえるでしょう。