【iDeCo】まだ早い?はじめる時の注意点
はじめに確認した通り、iDecoは私的年金のため原則60歳まで引き出せません。この流動性の低さが、「iDecoとつみたてNISAどちらからはじめるべきか」という選択を大きく左右するとも言えるでしょう。
20~30歳代の若い世代であれば、60歳になるまで約30年前後あります。
その期間、家族の人数が増えたり、転職したり、夫婦の働き方が変わったり、離婚してシングルマザーとなったりなど、さまざまなライフプランの変化があることも考えられます。
今回のコロナ禍や急速な物価高のように、「お金を引き出したい」と思う場面がくることが全くないとは誰しも言えません。
夫婦の働き方や子どもの人数、また夫婦の働き方がある程度変化するうちは、iDeCoをはじめるよりもつみたてNISAのほうが、万が一にも対応できると言えるでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。