【iDeCo】もうやるべき?と思うタイミングがくることも
一方で、iDecoは60歳まで引き出せないため、「老後資金」と限定できる点は優秀ともいえます。
私的年金制度であり、将来は一時金もしくは年金として受け取ることになります。
厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、厚生年金の平均月額は男性で16万4742円、女性で10万3808円。
これは現時点であり、少子高齢化の今、これより下がる可能性は十分あります。また、女性の働き方によっては厚生年金が少ない、国民年金のみというご家庭もあり、年金だけでは生活できないご家庭が多くなるでしょう。
公的年金のみで生活できないなら仕事をする方法もありますが、平均的な健康寿命は70歳代前半~半ばです。働くことができない時でも、私的年金があると貯蓄を切り崩す心配もなく安心ですよね。
つみたてNISAでも老後資金の準備はできますが、老後不安が高まる現代では、あわせてiDeCoも行うとより安心でしょう。
制度改正により、iDeCoは国民年金加入者であれば65歳まで加入でき、また受け取りも75歳まで伸ばせるようになりました。これにより、40~50歳代でもiDeCoを活用しやすくなるでしょう。
つみたてNISAとは違い、iDeCoには元本確保型の商品もあります。リスクについてもうまく分散すると、老後資金として備えられるでしょう。
まとめにかえて
実際につみたてNISAやiDeCoをはじめるタイミングは個人差がありますが、それぞれ特徴があるので、よく比較して検討するといいでしょう。
両方とも老後資金の準備には有効な手段なので、まずは情報収集をしてみてくださいね。
参考資料
- iDeCo公式サイト iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入者数等について
- 日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果 (2022年6月30日現在)について」
- iDeCo公式サイト 2022年の制度改正の概要
- 金融庁「つみたてNISA」
宮野 茉莉子