4. 加盟店から商品等をだましとる手口
加盟店から商品等をだましとる手口としては、以下の2種類があります。
- 店舗取引での不正利用
- インターネット取引での不正利用
順番に解説していきます。
4.1 店舗取引での不正利用
店舗取引で不正利用を行うためには、クレジットカードの現物が必要になるため、不正に入手されたカード情報を基に偽造カードが作成されます。
カード番号と有効期限だけでは、加盟店のカード決済端末で偽造カードと見破られてしまいますが、スキミングにより抜き出された磁気情報を使った偽造カードはカード決済端末で見破られることはありません。
不正使用者は海外マフィアの一員であることが多く、グループで偽造カードを使って高額・換金性商品を買い回ります。
4.2 インターネット取引での不正利用
インターネット取引では、カード番号と有効期限を送信することでカード決済が可能です。磁気情報は必要ないため、WEBサーバーへのハッキング等で入手したカード情報だけで、本人になりすまして不正利用が可能です。
不正使用者は販売店員が介在しないインターネット取引では不審な挙動等で怪しまれることもなく、本人利用の判別も困難です。
こうした理由から、インターネット取引での不正利用はインターネット取引市場の拡大に伴って増加傾向にあります。