3. 公的年金があっても老後資金が不足する理由

女性は結婚や育児、介護などによる離職や労働時間の制限による負担が大きく、結果的に将来の年金受給額が少なくなる傾向があります。

ただし、「ひと月10万円未満の割合が約48.9%」なのは、あくまで現在年金を受け取っている女性のケースです。現役世代が老後を迎える頃には、ひと月10万円未満の割合は減少している可能性もあるでしょう。

とはいえ、「年金保険料を支払っていれば将来は大丈夫」と過信するのは禁物です。

加入期間や納めた保険料によって将来受け取る金額が変わってくるので、今のうちに「ねんきん定期便」をこまめにチェックしておきましょう。

特に女性はライフイベントの変化による影響を受けやすいため、早めにidecoや積立NISAを活用したり、老後の働き方を検討したりしておく必要があります。

老後を迎えてから「こんなに年金額が少ないなんて」とならないよう、計画的な貯蓄を心がけましょう。

参考資料

小見田 昌