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2021年の今日、公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。(初公開日:2021年9月20日) |
ライフスタイルが多種多様となっている一方で、「人生100年時代」の幕開けとなっている今、老後に対する不安も多種多様となっています。
中でも、独身の方やシングル世帯のおひとりさまだと、自分ひとりで老後生活していけるだろうかと不安になることもあるでしょう。
世の中に出回っている老後のお金の情報は、夫婦で計算されているものが多く、独身の人にとっては、情報が少なくて困っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はFPの資格を保有するファイナンシャル・アドバイザーの私から、男女別に分けて、おひとりさまの場合は毎月いくら公的年金を受給できるのか、現状を確認しながらご紹介します。
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1. 【男女別】厚生年金のひと月の受給額はいくら?
会社員や公務員、またパートでも会社の規模によっては一定条件を満たせば加入できるのが「厚生年金」です。
厚生労働省年金局の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、厚生年金のひと月ごとの受給額の分布図を男女別にみていきましょう。
厚生年金保険(第1号)【男性】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~5万円未満:15万977人・5万円~10万円未満:97万6724人
10万円~15万円未満:261万3866人・15万円~20万円未満:436万9884人
20万円~25万円未満:224万9128人・25万円~30万円未満:28万8776人
30万円以上:1万7626人
厚生年金保険(第1号)【女性】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~5万円未満:31万5100人・5万円~10万円未満:234万1321人
10万円~15万円未満:218万2510人・15万円~20万円未満:41万2963人
20万円~25万円未満:6万3539人・25万円~30万円未満:4166人
30万円以上:379人
平均額は以下の通り。
1.1 【厚生年金】平均年金月額
- 男性:16万4770円
- 女性:10万3159円
平均額:14万4268円
男性平均が約16万円台、女性平均が約10万円台です。
厚生年金は加入月数や収入に応じて受給できる金額が異なります。女性の場合、男性に比べると基本的に賃金が少ない傾向にあります。また、育児や介護などで離職したり、扶養内のパートで働いたりする傾向にあるため少ないと考えられるでしょう。
退職することなく仕事を続けてこられた女性は、平均額より多く貰える場合もあります。分布を見て分かるように、中には20万円以上受給されている女性もいます。
一方で、離婚した女性で離職したり扶養内パートで働かれていたりした方は、平均額よりも少なくなったり、国民年金のみだったりする可能性も。
いずれにせよ、厚生年金だけでも毎月の生活費としては心許ないでしょう。
2. 【男女別】国民年金のひと月の受給額はいくら?
自営業やフリーランス、厚生年金に加入できないパートの方は、国民年金のみとなります。同調査から、国民年金のひと月の受給額の分布をみていきましょう。
国民年金【男性】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~1万円未満…1万2693人・1万円以上~2万円未満…6万803人・2万円以上~3万円未満…22万1983人
3万円以上~4万円未満…70万6206人・4万円以上~5万円未満…134万5582人
5万円以上~6万円未満…312万4529人・6万円以上~7万円未満…849万4551人
7万円以上…38万1323人国民年金【女性】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~1万円未満…6万6247人・1万円以上~2万円未満…24万4695人・2万円以上~3万円未満…74万63人
3万円以上~4万円未満…226万4161人・4万円以上~5万円未満…336万406人
5万円以上~6万円未満…454万1337人・6万円以上~7万円未満…598万7227人
7万円以上…144万306人
平均額は以下の通り。
2.1 【国民年金】平均年金月額
- 男性:5万8866円
- 女性:5万3699円
平均額:5万5946円
国民年金は原則20歳以上なら加入するもの。そのせいか、男女差があまりありません。ひと月の平均受給額は約5万円で、ボリュームゾーンも男女ともに6万~7万円です。国民年金に関しても、これのみで老後の生活はできないでしょう。
これまでお伝えしてきたのは、現在公的年金を受給されている方の金額です。今の現役世代が年金を受給する頃には、今より下がっている可能性もあります。
老後資金について考える際、まずはご自分のおおよその年金額を把握するといいでしょう。毎月誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」をみると、50歳未満の方は「これまでの加入実績に応じた年金額」が、50歳以上になると「年額の見込額」が記載されています。
老後資金の柱となるのは公的年金ですから、24時間いつでも年金額などを確認できる「ねんきんネット」に登録するのもいいでしょう。マイナンバーカードを利用した「マイナポータルへの連携」か、基礎年金番号やメールアドレスを利用した「ユーザIDの取得」で登録ができます。
時間のあるときに登録すれば、いつでも確認しながら老後資金について考えられるので、活用してみてくださいね。
3. 公的年金のみでは生活できない可能性が高い
おひとりさまの場合、厚生年金の受給額は男性でひと月約16万円、女性で約10万円でした。居住形態やお住いの地域、生活水準などにより月々の生活費は異なりますが、年金のみで老後生活するのは厳しいですよね。
現役世代のうちは交際費がかかったり、子どもがいれば教育費もかかります。しかし、「老後になったら慎ましく暮らすから大丈夫」と考えられる方もいらっしゃいますが、老後は医療費や介護費用が必要になる可能性も高くなります。
たとえば、LIFULL(介護)の「老人ホームの費用相場」(2021年8月31日時点)は以下の通り。
3.1 有料老人ホーム費用
- 入居時費用:540万円
- 月額費用(入居時費用あり):23万円
- 平均介護期間:54.5ヶ月(4年7ヶ月)※生命保険文化センター調べ
合計:約1800万円
3.2 サービス付き高齢者向け住宅
- 入居時費用:19.7万円
- 月額費用(入居時費用あり):16.5万円
- 平均介護期間:54.5ヶ月(4年7ヶ月)※生命保険文化センター調べ
合計:約900万円
今の生活と比べて、月々の生活費で年金では足りない部分を用意するとともに、上記のような費用も用意しておくと安心でしょう。
4. 何で、どう老後資金を準備する?
老後資金の準備をする方法として、一つは公的年金以外に毎月受給できる仕組み作りを検討したいところです。国民年金の方であれば、国民年金基金に加入して年金を上乗せする方法も。個人年金保険やiDeco(個人型確定拠出年金)に加入するのもいいでしょう。
貯蓄も増やしておきたいですが、超低金利時代はしばらく続きそうです。コロナ禍で賃金や雇用は不安定ですし、「貯金のみでは老後資金を準備できない」という方も少なくないですよね。それならば、資産運用で「お金を育てる」発想を持たれることをおすすめします。
資産運用といっても、株式のように変動が大きな商品で短期的に売買するのではなく、長期的に毎月コツコツと積み立てながら運用するといいでしょう。大切な老後資金ですから、リスクを抑えて運用したいですよね。
例えば毎月3万円を投資した場合、金融庁の資産運用シュミレーションを利用して、利回りごとにどれだけ積み立てができるかをご紹介します。
4.1 毎月3万円を25年間積立した場合
- 年率利回り0%の場合:900万円
- 年率利回り3%の場合:1338万235円
- 年率利回り6%の場合:2078万9819円
0%と3%では約400万円、0%と6%では約1100万円もの差が出ますね。長期的に投資するほど効果が出ますので、できれば早いうちから始めたいところです。
ただし、無理のない金額で行うことが基本です。ある程度の貯金を用意したら、毎月無理のない金額からはじめてみて、時期を見ながら段々と金額を増やしていくといいでしょう。
難しい印象がある資産運用ですが、まずはオンラインでマネーセミナーを活用するのもおすすめです。本やネットでただ読むだけでなく、動画を見たりセミナーに参加したりすることで、資産運用がより身近になるでしょう。
一度学べば、いくつになっても運用することができます。家での時間があるときに、はじめてみてはいかがでしょうか。


