3. 老後資金は「退職金だけ」で大丈夫か
ここまで、国家公務員の退職金事情をみてきました。
さて、「老後の生活費は、年金収入とは別に2000万円不足する」という内容で話題となった「老後2000万円問題」もふまえると、最低でも退職後に2000万円は準備しておきたいところです。
しかし、「老後2000万円問題」には、老後を賃貸で過ごす場合の計算は入っていなかったり、また旅行や趣味、子どもや孫のお世話する楽しみの費用が入っていなかったり、介護施設の費用が入っていなかったりしています。
ご自身が描いているセカンドライフのイメージとかけ離れていたら、2000万円ではカツカツのセカンドライフになると考えていいでしょう。
国家公務員だけに関わらず「退職金だけ」に過剰な期待を持つことは、避けた方がよいといえるかもしれません。
いまや、退職金任せの老後ではなく、「自分で老後資金を作る」時代にシフトしていると考えてもよさそうです。
「人生100年時代」の足音が聞こえてくる今、長い老後を見据えたお金の準備は、現役時代の「今から」スタートしていく必要があるでしょう。