3. 共働き世帯やシングル世帯の「年金月額」をイメージ
ここからは、働き方(=年金加入状況)によって、世帯の年金収入がどのように変わっていくかをつかんでいきます。
「モデル年金」以外についての①~⑧は、国民年金・厚生年金いずれの場合も、男女それぞれ平均額を受け取った場合を想定して単純計算します。
夫婦世帯
◆「モデル年金」・・・22万496円
①夫婦ともに厚生年金・・・26万7929円(夫16万4770円+妻10万3159円)
②夫が厚生年金+妻が国民年金・・・21万8469円(夫16万4770円+妻5万3699円)
③夫が国民年金+妻が厚生年金・・・16万2025円(夫5万8866円+妻10万3159円)
④夫婦ともに国民年金・・・11万2565円(夫5万8866円+妻5万3699円)
シングル世帯
⑤男性・厚生年金・・・16万4770円
⑥女性・厚生年金・・・10万3159円
⑦男性・国民年金・・・5万8866円
⑧女性・国民年金・・・5万3699円
①~⑧はいずれも平均額による受給額例ではありますが、世帯構成や働き方による年金額の差をイメージ的につかんでいただけたかと思います。
「今の働き方や給料」は、目前の収入や貯蓄だけではなく、将来の年金額を大きく左右する要素であることは確かですが、仕事や結婚を、老後の年金額だけを基準に判断するというのは極めてナンセンスな話。
とはいえ、転職・独立・結婚・離婚といった事情でいまの暮らしや収入が大きく変化する可能性は、誰にでもあることは頭に入れておきたいところですね。
まずはご自身のライププランや、世帯の「未来の年金額」をざっくり把握してみましょう。日頃の貯蓄ペースや資産運用の見直しに大いに役に立ちそうです。