60歳代「ひとり世帯」の貯蓄や年金はいくらか【円グラフ】
では、老後スタートとなる60歳代はどれくらい貯蓄や年金があるのでしょうか。
まずは貯蓄について、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」より、60歳代・ひとり世帯の貯蓄を円グラフでみます。
60歳代ひとり世帯の貯蓄
- 平均:1860万円
- 中央値:460万円
一部の富裕層に影響を受ける平均は1860万円。より実態に近い中央値は460万円まで下がりました。
分布を見ると貯蓄ゼロが28.8%と約3割になります。一方で貯蓄2000万円以上は約26%。
貯蓄の二極化が大きく、60歳代までにどう貯めるかが重要だとわかります。
ひとり世帯では、年金もひとり分になります。
厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、国民年金と厚生年金の平均月額は以下の通り。
国民年金の平均月額
〈全体〉平均年金月額:5万6252円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9040円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4112円
厚生年金(第1号)の平均月額
〈全体〉平均年金月額:14万4366円
- 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
- 〈女性〉平均年金月額:10万3808円
※国民年金の金額を含む
国民年金のみでの生活は難しく、厚生年金でも女性は年金のみのでの生活は難しいでしょう。
ひとり世帯となる背景はさまざまですが、ご自身の年金額については早いうちから把握し、対策をしていくことが求められるでしょう。