2. 厚生年金保険料は過去からあがっているのか

厚生年金保険料の場合、国民年金のように一律の保険料が決まっているわけではありません。

ただし、その計算式や乗率は過去から変化しています。

現在では、厚生年金保険料は以下の式にあてはめて算出します。

  • 毎月の保険料額:標準報酬月額×保険料率(18.3%)
  • 賞与の保険料額:標準賞与額×保険料率(18.3%)

※実際には上記で求めた保険料を、事業主と折半して納めます。

保険料率は2004年から段階的に引き上げられてきましたが、2017年9月を最後に引上げが終了し、現在は18.3%で固定されています。

1990年台初めが約14%だったことを考えると、大幅な負担増になります。

さらに標準賞与額からも厚生年金保険料が引かれるようになったのは、2003年からです。これまで賞与に「特別保険料」はかかっていたものの、0.5%と少額でした。

こうしたことも負担感が増えるきっかけとなっているようです。