3. 厚生年金と国民年金だけに頼らない!日米欧と金融資産の構成を比較
日本銀行調査統計局の公表する有名なデータに「資金循環の日米欧比較」があります。
老後資金づくりに興味をもっている人ならどこかで聞いたことがあるかもしれませんが、どのような割合で家計の金融資産が構成されているのか違いを比較してみましょう。
3.1 〈現金・預金の割合〉
- 日本:54.3%
- 米国:13.3%
- ユーロエリア:34.3%
3.2 〈債務証券の割合〉
- 日本:1.4%
- 米国:4.2%
- ユーロエリア:1.8%
3.3 〈投資信託の割合〉
- 日本:4.3%
- 米国:13.2%
- ユーロエリア:9.6%
3.4 〈株式等〉
- 日本:10.0%
- 米国:37.8%
- ユーロエリア:18.2%
3.5 〈保険・年金・定額保証〉
- 日本:27.4%
- 米国:29.0%
- ユーロエリア:33.8%
3.6 〈その他〉
- 日本:2.7%
- 米国:29.0%
- ユーロエリア33.8%
これをみると日本は圧倒的に現金・預金の比率が高く、「株式」「投資信託」などいわゆる資産運用にあてる割合が米欧よりも低いことがわかります。
また、日本人は保険好きだという記事などをみかけることもありますが、米欧も金融資産の3割程度は「保険・年金・定額保証」で保有しています。
預金一辺倒ではなく、金融商品を活用し時間と金利を味方につけることを意識してみてはいかがでしょうか。