3. 年金を増やせば天引きされるお金も増える
公的年金からは、基本的に税金や保険料が天引きされます。これらのお金は所得があがるほどに高くなるので、天引き額も高くなってしまうのです。
完全に比例するなら額面を増やすことは問題ないように思えますが、天引きされる金額は段階ごとに増える構造になります。
例えば後期高齢者医療制度であれば、東京都在中の75歳夫婦の場合、夫婦の年金額ごとの保険料は以下の通りになります。
必ずしも年金収入と連動していないことがわかります。保険料の算出には軽減措置もあるため、あるラインを超えると急に負担が高まることもあります。
後期高齢の保険料以外にも介護保険料や税金が天引きされるため、繰下げ受給の魅力が下がるという夫婦もいるのです。