特待生制度との共通点もある

塾でみられる真逆の戦略、成績保証制度と特待生制度は共通点がないようにみえますが、共通点もあります。

少子化の時代、教育産業も生き残りが激化しています。「成績がイマイチだったけれどこの塾に通ったことで大幅アップした」という実績を生み出すことができ、特待生制度を導入している塾と「塾の宣伝効果になる」という意味で一致しています。

成績保証を導入している塾は目標達成への課題や道筋も明確で、成績不振の子を持つ親にとっては選択しやすいといえるでしょう。

成績が低迷している場合、子ども本人もどこから手をつければいいのか分からないため、塾を利用して「自分に合った学習指導を考えてもらう」ということはプラスになります。

しかし、成績保証制度を導入している塾では成績不振の子が続々と入塾してくるため、担当の先生が常にきめ細かいサポートを継続できるのかを注視することも必要です。

勉強に悩んでいるのは「うちの子だけ」ではないことを念頭に、長期的な視点を持って受験に向けて勉学に励むようにしたいですね。

参考資料

中山 まち子