4. 【50歳代の貯蓄平均】今さら聞けない老後2000万円問題

ここまで、50代の貯蓄について解説してきました。

2000万円以上を貯蓄できている人・できていない人がいましたが、ここで老後2000万円問題について振り返ってみます。2019年に、いわゆる「老後2000万円問題」が話題になりました。

金融審議会「市場ワーキング・グループ 第21回(厚生労働省提出資料)」では、老後に「2000万円」が必要となる根拠について、以下のように説明されています。

出所:金融審議会「市場ワーキング・グループ第21回(厚生労働省提出資料)」をもとにLIMO編集部作成

このモデルケースの夫婦が公的年金だけで暮らす場合、毎月約5万5000円の赤字が出ることになります。ここから、老後に必要となる金額を計算すると…

老後必要額=5万5000円×12カ月×30年(老後30年と仮定)=1980万円(約2000万円)となります。これが2000万円の根拠となる数字です。

将来必要と考える金額は人それぞれとは言え、まとまった金額が必要となるということは共通の課題ではないでしょうか。現役世代のうちから、老後を見据えて貯蓄を進めておくことが大事であると言えそうです。